プレスリリース
2020年7月7日
サイン・ディスプレイ用の環境配慮型テキスタイル
「BioMedia™」を発売
「BioMedia™」のサインサンプル
東レ合繊クラスターのグリーンイノベーション素材分科会(委員長会社: テックワン(株)(本社:石川県能美市))は、植物由来原料を使用したサイン・ディスプレイ用の環境配慮型テキスタイル「BioMedia™」(ビオメディア)を開発し、イベントや店頭、建設現場等で使用するのぼり旗や横断幕向けに7月から本格販売を開始します。
「BioMedia」は、植物由来原料からなるポリエステル繊維の使用により、グリーン購入法に適合していることに加え、エコマークおよびバイオマスマークの認定を取得しています。
東レ合繊クラスターは本素材を、環境低負荷製品への関心が高い官公庁や小売店、設計事務所等に向けて提案します。
売上目標は、2020年度に2万m、3年後の2022年度に10万mです。
イベントや店舗等で使用されるサイン・ディスプレイは、コストが特に重視されることから、コスト優位性のある定番素材が使用されることが多く、これまで植物由来原料を使用したテキスタイルの展開は非常に限られていました。しかし、昨今の環境意識の高まりにより、官公庁の主催するイベントや環境に関連する商品・サービスを展開する店舗等向けを中心に環境低負荷な素材を使用した器具・備品への要望が高まっています。
今回開発した「BioMedia」は、会員が収集したマーケットのニーズを基に各社の繊維加工技術を合わせて開発したものです。植物由来原料を約30%使用したポリエステル繊維を繊維部分重量の25%以上に含む設計としているため、グリーン購入法およびエコマーク、バイオマスマークの対象となる条件を満たしており、環境配慮型製品としての信頼性向上や環境配慮の姿勢の効果的な訴求が可能です。更に、環境に配慮した印刷方法であるダイレクト昇華プリント※に対応しているため、この印刷方法と組み合わせることで製造工程から製品までを通して環境低負荷なサイン・ディスプレイの実現が可能になります。
また、「BioMedia」は防炎製品としての認定を取得しており、のぼり旗や横断幕から、展示会や記者会見の際にロゴなどを表示するテーブルクロス向けまで、屋内外を問わず幅広いシーンで使用することができます。
東レ合繊クラスターは、今後もクラスター会員各社の連携の多様化を進めることで、産地企業の高い技術力から開発された新素材・新商品の用途展開の進化・深化を推進しています。
「BioMedia」の概要は下記の通りです。
記
1. | 製品名 | : | 「BioMedia™」(ビオメディア) | ||||||
2. | 商品特長 | : |
|
||||||
3. | 発売時期 | : | 2020年7月から本格販売開始 | ||||||
4. | 販売計画 | : |
|
以上
※ | ダイレクト昇華プリント |
転写紙を使用せずに、気化したインクを直接テキスタイルに密着させ、熱を加えることでインクを化学的に発色・定着させる技術。 使用後に廃棄する転写紙を使用しない点と、使用する昇華転写インクは有機溶剤を含まない点から環境への負荷が少ない。 |