プレスリリース
2011年5月20日
東レ合繊クラスター
東レ合繊クラスターにおける「共同物流」の本格開始について
東レ合繊クラスターでは、このたび、購買・物流部会(部会長:小松精練(株)取締役執行役員 奥谷晃宏)で検討を進めてきた、北陸地区と関西地区を結ぶ「共同物流」を本年7月より本格的に開始します。
今回の「共同物流」は、北陸3県に所在する染色加工メーカーの染色加工後の生地を神戸・関西エリアに運送する際、共同物流化を行うことによって、運送費用のコストダウンと輸送時に排出する二酸化炭素(CO2)削減を図るものです。
7月からの参加が決定している会社は、小松精練株式会社、サカイオーベックス株式会社(合繊工場)、倉庫精練株式会社、東洋染工株式会社、平松産業株式会社の5社で、運送は東洋運輸株式会社が請負います。年間物流規模は約15,000トンを想定しており、物流を共同化することによる運送費用のコストダウンについては、約20%の削減を見込んでいます。また、CO2排出削減量は年間約130トンと現行比約20%削減となり、杉の木約9,300本が年間に吸収するCO2の量に相当します。
東レ合繊クラスターは、既に、北陸域内の物流の共同化を2009年12月から実施しています。購買・物流部会では、更なる取り組みを進めるため、購買・物流部会参加企業の仕向け地調査を2回実施しました。その結果、調査対象企業のうち、染色加工メーカーの仕向け地のおおよそ60%が関西地区向けの小口輸送であることから、関西地区向けの共同輸送の検討を開始し、今回、東レ合繊クラスターでの共同輸送が実現したものです。
東レ合繊クラスターは、産地および日本繊維産業の復権を目指して2004年11月に設立し、2010年12月時点での参加社数は98社となっています。当クラスターでは、この98社があたかも一つの企業体であるかのようなバーチャルカンパニーを形成し、水平・垂直的な連携による新商品の開発や新市場の開拓、新たなSCMの構築などを強力に推進することで、世界を相手とする過酷な競争に打ち勝っていくことを活動方針としています。
今回の「共同物流」の取り組みは、物流活動におけるコストダウンによる競争力強化と環境対応を両立させ、当クラスターが日本の繊維産業にとって世界と戦っていくための先進的な事例となることを目指して実践するものです。
今後も東レ合繊クラスターは、日本繊維産業の発展に向けた活動をさらに推し進めていく所存です。
今回の取り組みの詳細は下記の通りです。
記
1. | 「共同物流」 取り組みのイメージ | ||
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2. | 「共同物流」の取り組みによる効果 | ||
(1)コストダウン | : | 運送費 約20%削減 | |
(2)環境対応 | : | CO2排出量 年間約130トン (現行比約20%削減。年間約130トンは、杉の木が年間に吸収するCO2量換算で約9,300本分に相当) |
<本件に関するお問い合わせ先>
東レ合繊クラスター 東レ・広報担当(東レ(株)広報室(大阪)内) TEL:06-7688-3085
以上