プレスリリース

2015年11月25日

（ご案内）SAMPE JAPAN（先端材料技術展2015）への参加について

　東レ合繊クラスターの高性能繊維分科会（委員長会社：東レ・テキスタイル(株)（本社：愛知県稲沢市））は、2015年12月2日（水）〜4日（金）に東京ビッグサイトで開催される、先端材料及びその成形加工・評価・計測技術、開発製品応用例などに関する展示会「SAMPE JAPAN（先端材料技術展2015）」に参加します。
　今回の展示会では、東レ合繊クラスターの高性能繊維分科会メンバーの持つ高機能繊維の加工技術を活かして開発した、炭素繊維織物や耐熱性、難燃性に優れる高機能繊維の加工糸など5点を提案します。当クラスターの展示物は小間番号S-16の東レ(株)ブース内でご覧いただけます。

　会場では、高密度織物などスポーツ分野の素材開発で培った高い織布技術を炭素繊維に応用した「高目付炭素繊維織物」と「緯（よこ）2色炭素繊維織物」と、ファッション分野で積み重ねてきたテキスタイルに様々な風合いを付与する糸加工技術をケブラー_®やPPS繊維に施した加工糸を紹介します。
　「高目付炭素繊維織物」は、炭素繊維を2重に織ることで、成形部材に必要な強度を、少ない積層数で実現することが出来るため、炭素繊維織物を使用する形成部材の生産性向上に貢献できます。「緯2色炭素繊維織物」は、緯糸に他素材を配合し織布することで、様々な特性を付与することが可能な素材です。また、ケブラー_®とPPS繊維にかさ高性と伸縮性を付与した高機能加工糸は、素材のバリエーションを増やすことで、耐切創手袋や伸縮性防護衣料向けへの展開をはじめ、多様な用途への展開が可能となる素材です。

　東レ合繊クラスターは、2004年の設立以来、国内繊維産業の国際競争力の強化を目指して、川中の産地企業の技術力・開発力を集結し、新商品開発、用途開拓、海外市場開拓を推進してきました。当クラスターは、現在、グローバルな活動の強化と、クラスター会員各社の連携の多様化、用途展開の進化・深化に取り組んでいます。
　近年、軽量で高い強度を持つ炭素繊維をはじめ、耐熱性、難燃性等を特長とする高機能繊維は、航空・宇宙分野をはじめ、産業分野、スポーツ分野といった幅広い用途で使用されています。これらの素材は、航空機や自動車等の幅広い分野で使用されており、機能性の高さを活かして、環境問題といった地球規模の課題解決に貢献する素材として、今後益々の応用展開が期待されています。
　東レ合繊クラスターは、今後も、長年にわたり衣料分野を中心に蓄積してきた高度な繊維加工技術を、最先端の高機能繊維と融合させることで、非衣料分野の素材・製品開発に取り組んで参ります。

　今回の展示概要は以下の通りです。

記

高目付炭素繊維織物	緯（よこ）2色炭素繊維織物
ケブラー®SD (左：ケブラー原糸、右：ケブラー®SD)	PPS繊維の加工糸

*ケブラー_®は米国デュポン社の登録商標です。

以上

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